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大好きなれいこはんが旅立って1ヶ月が過ぎました。 落ち着いたような、落ち着かないような、 寂しさは変わらないですけど、 れいこはんのいない日々に、体は慣れてきました。 いずれ介護が必要になる まさおさん、うめちゃん、はなちゃん、杏ちゃん、銀ちゃん また介護をする未来の自分自身へ ≪ れいこはん。介護のまとめ ≫を書いてみたいと思います。 今、介護をされている方、介護されているわんちゃんにとって、 そして、これから介護を経験される方にとって、 なにかひとつでもお役に立てる情報があれば嬉しいなと思います。 ただ、これはあくまでも「れいこはんにはよかった」ということなので、 試してみてダメだったら。。。ごめんなさい ≪寝たきりになってからのことを書き残します≫ れいこはん(♀) 適正10㌔(最後の3ヶ月くらいは5~6㌔)、 介助生活約2年、完全寝たきり生活約半年。 ・寝たきりになる前の約半年間は、徘徊がありました。 歩き回りながらうんちもおしっこもしてしまうので、 上段を抜いたベビーベッドをサークル代わりにして転倒や事故を防ぎ、 うんち踏み踏みやおしっこ踏み踏みは、都度掃除。 ・お水皿につっぷして眠ってしまうことがあるので、 水分摂取はこまめにして、お皿は撤去。 ・庭での運動(徘徊)はよほどの悪天候じゃなければ、 約1~2時間。 平成23年暮れ頃からひとりで立っていることが出来なくなったり、 歩いていても風が吹けば転倒してしまうことが増え、 平成24年になってすぐ、寝たきり生活が始まりました。 晩年は、 ・半年間の完全寝たきり ・肩の床ずれ(骨露出) ・尻尾の脱毛 ・手足先、擦れにより脱毛 ・自力排せつ不能 ・前庭障害により斜傾、眼振 という介護のステージになりました。 れいこはんの介護に役立ったもの。 ・ベビーベッド リサイクルショップで7千円位で買いました。 全体の備品に丸みがあって転倒したときにぶつけても大きなケガをさせません。 オムツ変えやごはん、日々の世話や体勢を変えるときにも、 しゃがみこまなくて良い分、腰が楽でした。 うちのような多頭飼育の場合、 ほかの犬たちと同じ空間にいつつもれいこはんだけは安全な場所にいられて、 とっても便利でした。 ・マット れいこはんが使っていたマット(ブレスエアー) http://item.rakuten.co.jp/oyatsu/rc187/#rc187http://www.soukaiketsu.com/ 歩ける間はふかふかしすぎていると転倒するため、 寝たきりになってから高反発のベッドにしました。 低反発と高反発、どちらも良いところがありますが、 れいこはんには最終的に高反発が合っていたようです。 また、低反発ベッドよりもブレスエアーは清潔さを保つのが容易でした。 ・ペットシート レギュラー・ワイド両方あると便利 なにかにつけて便利です。 ・ウェットティッシュ ※お尻拭き、お口拭き、お目目周り拭き、体拭き、など必需品 ・おむつ(M/L) 尿取りパッド ※普段はほとんどオムツを着用はせず、 お尻の下に敷いておきました。 そうすることで、 骨盤・臀部の若干の床ずれ防止にもなり、 履かせたことによる股ズレもなくなり、 汚れも即座に気付き対応可能。 オムツ着用は、 抱き上げると自然と老廃物が流れてくるのでそのとき着用したのと、 床ずれ部分をお湯で洗浄する際にあてがって防波堤の役割をしてもらいました。 ・防水シート 人間の介護用の防水シートを頂いたので、 それを半分に切ったりして使っていました。 (れいこはんは小さいので半分のサイズで十分でした) れいこはんは暑がりでヨダレが多かったし、 床ずれの洗浄をベッドに寝かせたまま処置することも多く、 オムツの防波堤が突破されたときもマットに沁み込まず重宝しました。 ・用途別枕 ※眠らせるとき用の枕。腰宛枕。 お水やごはんのときに体をなるべく起こせる大きめ枕など。 前庭障害による斜傾で体の平均が保てないとき、 背中、お腹、腰などに小さなまくらを挟みこみ、 苦しくない体勢で、なおかつ、気管がまっすぐになるよう配慮するのに便利。 ・洋服 ※その日の気温によって衣装チェンジ 徘徊が始まる前に体温調整がうまくいかなくなりはじめたので、 寒い時期は2枚重ねをしていました。 脇・首がキツク締められると皮膚の弱い老犬はすぐに赤くなってしまうので、 ややゆったりめで、なおかつ、ひっかけて転倒しないようダボダボではないもの。 ※晩年は事故防止のため、そして細かなお手入れと観察が必要になったため ほとんど着せませんでした。 代替えとして。 気候に合わせて敷物の素材や保温性を見て掛けるか掛けないか。 途中暑くなっても自力ではぐことが出来ないので、 すっぽり被せるのではなく、首の後ろ、または、腹のみに掛ける。 ※自力で動くことが出来ないため、冷暖房は基本使いません。 寒いときは、肌がけで調整。 暑いときは、ひんやり枕で調整。 ・お風呂マット ※起立姿勢をするためのお助けマット。 まるきり寝たままでは臓器が弱くなってしまうし、 食べる・飲むをしたあとは、なるべく起立姿勢を保って、内臓の正常な働きを助けます。 使っていないときは、 れいこはんがもぞもぞ動いてベビーベッドの柵に挟まらないよう、 ついたて代わりに利用。 ・シリンジ ※食欲低下時などのお助け給餌用&チューブの栄養剤を飲ませる用。 れいこはんが使っていたシリンジポンプ http://item.rakuten.co.jp/oyatsu/rc187/#rc187 ・犬用ミルク ※脱水しやすいのでぬるま湯と並行してミルクもあげます。 ・計りつき水飲み ※1日にどれくらいの水分を摂ったか把握するため。 (頭をあげられなくなってからはシリンジポンプのみ使用) ・イサロパン ※褥瘡、皮膚潰瘍治療剤 イサロパンが効果をあげなかったので、途中から「湿潤療法(ラップ療法)」に切り替えました。 多くの介護者が床ずれに悩まされていると思いますが、 もしラップ療法をご希望でしたら、まずは獣医さんにご相談下さい。 れいこはんはラップ療法により肩の床ずれは9割治っていました。 そろそろラップを取ってもいいかも。。というタイミングで旅立ってしまいました。 ・伸縮包帯 (金具で留める必要がないので動物には最適) 時間の経過とともに締まる素材であること、 水分を含むとより締まるため、緩めに巻くこと。 使用方法(足)参考例 http://masauha.exblog.jp/d2011-02-08/ ・目薬 ※目を開けたまま眠るときが多いので、保護用に。 ・バリカン ※下痢などをする子はお尻周りを清潔にするためにカット。 床ずれなどが出来た場合も、清潔にするために周りの毛を剃ります。 ・滅菌ガーゼ、清潔なタオル ・鉗子(かんし) ※かたいモノが食べられなくなると歯石がつきやすくなるので、 口の中を清潔に保つためにも鉗子で歯石を割ったりガーゼを巻いてゴシゴシ ・人間の赤ちゃん用クーハン ※れいこはんだと人間の赤ちゃん用クーハンがサイズピッタリで移動も楽ちん。 ・人間の赤ちゃん用枕と上掛け ※体温調節がうまく出来ない老犬なので、 赤ちゃん用の上掛けがれいこはんのサイズ的にもちょうどよかったです。 ・食後のうがい用のカップ 食べ物のカスを洗い流すため。 水分が気管に入るとわんこもとても苦しいし、肺炎の原因にもなります。 上半身を起こして首の角度にも注意しながら、 水を飲ませるようにブクブク.。o○ 上半身がうまく起こせない場合は、シリンジポンプで洗い流す。 この場合も、首の角度、顔の向きに要注意。 ・モコモコ靴下 気に入らないことがあると手先や足先をぱたぱたするため、 毛が擦れたり、皮がむけたり、ひどくなると床ずれに・・ それを防ぐため、人間用のモコモコ靴下を半分に切り、手足に装着。 敷物との摩擦から肌を守ります。 伸縮包帯で靴下を留める際、留める位置やそのキツさに注意。(緩めに巻くこと) =========== れいこはんは斜傾と眼振(1日数時間程度)があったのに、 最後まで食欲もあって、 強制給餌をすることはありませんでした。 食べてくれなくて悩んでいる飼い主さんも多い中で、 その点、私は本当にラッキーでした。 れいこはんにとっても気持ち悪さからくる食欲不振がなくて、 本当によかったです。 れいこはんのごはんは、 カリカリフード2/缶詰(肉)7/おから1/お湯少々 の割合で作りました。 とっても歯が丈夫だったので、噛みごたえもありつつ、のどごしも良く。 で、一番しっくりきたのが、コロッケの種よりやや緩めのモフモフ具合(重要)で、 温かく(重要)、それをおでんのツミレくらいの大きさにした(重要)ものを、 れいこはんが口を開けたときに、そのごはん玉をポイと放り込むのです。 もごもご食べてる間に、 またせっせとコロッケツミレを作成。 れいこはんがあーんをしたら 次のごはん玉をポイ! の、繰り返し。 タイミングを誤って、 あーん で ぽいっ! がずれると、 れいこはんが般若顔になるのでドキドキのごはんタイムでした。 食べ終わったら、 しばらく上体を起こしていて、背中をぽんぽんしてげっぷをさせます。 げっぷが出たら、うがい。うがいのあとは、お白湯を少々。 そして仕上げはれいこはんお気に入りの、 「しじみ姉流おくち拭き拭き」でお口周りをキレイに拭きます。 ※しじみ姉流おくち拭き拭きとは・・・ 上流階級のお姫さまみたいに、布きん(←ここがちょっと庶民)で、 お口の周りを優し~~~く、ポンポン・・・を拭く手法。 ちなみに「杏流おくち拭き拭き」はがっしがっしと頭が揺れるくらい強く拭くので、 いつもれいこはんに「ちょっと杏ちゃん、がさつすぎ!」って怒られてました。 しじみ姉流おくち拭きで満足したあとは、血流をよくするためにマッサージ。 機嫌が良いとマッサージ中に寝るのに、機嫌が悪いといつまでもぐずりました。 夜中の夜中までぐずり、手足をぱたぱたさせるので、 なんで寝てくれないの?と涙を誘うこともあったけど、 < ノドが渇いている >だけをとっても、 なにを飲みたいのか、 どれくらいの温度ならぴったりなのか、 ノドが渇いているけどノドを潤すのはイヤ!のときもありました。 私が「なんで分かってくれないの?」と思っているときは、 きっとれいこはんも「なんで分かってくれないの?」って思っていたと思います。 私も介護初心者だし、れいこはんも老犬初心者。 初心者同士、ぶつかっちゃブー垂れて、分かり合っちゃ手をとって。 毎日新しい発見があったり、べっこべこに凹むような失敗があったり、 そのたびにみんなで乗り越えてきました。 そんな毎日が、本当に楽しかった。 甲高い声で「 ひょん!ひょん! 」と呼んでくれたれいこはんはもういないけど、 ふとしたときに、今も聞こえる気がするれいこはんの声はいつものあの調子。 老犬介護は、 ひとりや家族単位でやるとなるとしんどいことも多いと思います。 声をかけられないだけで、 きっと気にしてくれている人が近くにいると思うのです。 自分のほうから勇気を出して、 手伝ってほしい!っていう声をあげたら、応えてくれる人がきっといるはず。 私が、介護って楽しいものなんだな~と思えたのは、 周りにいる人たちがさまざまな形で助けてくれたからです。 動物と暮らしているすべてのみなさまが、楽しい介護生活を送れますように。 すべての犬猫、動物たちが、心ゆくまで己の生を全うできますように。
by masa-u-h-a
| 2012-07-25 13:00
| わん軍
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